不動産担保ローンのご紹介
仕訳帳では、各取引ごとに、まず日付を記入し、ついで借方科目とその金額、貸方科目とその金額を書き、さらに、取引の説明をつけ、最後に区画線を引いてその記入が完了するわけです。
先ほどの取引を仕訳帳に記入すれば前のページからこのページにかけて示したようになります。
ここでは、取引の日付は取引順に適当に仮定してあります。
1ページに余白がなくなった場合には、最終行の摘要欄に「次繰越」と書き、借方欄と貸方欄に合計金額を記入します。
そして、次の最初の行の摘要欄に「前ページ繰越」と書き、借方欄と貸方欄にその合計金額を記入して、次の取引を仕訳していきます。
なお1つの取引は必ず同じページに仕訳し、2ページにわたって記入しないようにします。
なお、仕訳帳への記入について注意しなければならないことは、取引の発生順に正しく記帳することです。
5日の取引をさきに記入し、1日の取引をあとに記入することはいけません。
取引の発生順序に従って記入してないと、ある取引について調べたいとか、記入の誤りを発見しようとするような場合に、非常に手数がかかります。
もう1つ注意しなければならないことは、仕訳帳の借方金額の合計と貸方金額の合計とが必ず一致することです。
もし両者の金額が等しくなければ、借方か貸方の金額記入に間違いがあることを意味します。
前章でみたように、簿記では取引を分解し、借方金額と貸方金額が同じになるように記入されるわけですから、借方金額の合計と貸方金額の合計は当然に一致しなければなりません。
したがって、借方欄の合計金額と貸方欄の合計金額が異なるときは、誤りの原因を調べて訂正することが必要です。
また仕訳のときに勘定科目の上に「諸口」と書くことがあります。
これは借方や貸方の勘定科目が2個以上のときに用います。
前に示した仕訳帳では、1月1日の開始仕訳で借方科目が4つ、貸方科目が2つありますので、諸口と書いてあるわけです。
しかし、この文字を書く実益はほとんどなく、学習上ではともかく、実際にはほとんど使用されていません。
仕訳帳は次のような働きをもっています。
まず、仕訳帳は営業の歴史を示していること仕訳帳では諸取引がその発生順に記録されます。
したがって、仕訳帳をみれば営業活動の内容を一目で知ることができます。
この意味で、仕訳帳は、営業活動の歴史を示しているとみることができましょう。
仕訳帳は元帳記入の基礎となることすでに述べたように、各取引の結果生じた資産、負債、資本の変動は、勘定に直接に記入する代わりに、まず仕訳帳に記入し、それから勘定に記入するほうが便利です。
言いかえれば、仕訳帳に記入された記録をもとにして、勘定への記入が行われることになります。
そこで次に仕訳帳から勘定へ記入する手続きについて説明しましょう。
仕訳帳は、諸取引を発生順に記録したものです。
しかし、資産、負債、資本の変動の状態を完全に示すためには、こうした記録だけでは十分でありません。
いま売掛金の残高がいくらあるかを知りたいと思っても、すぐに知ることはできません。
仕訳帳から売掛金の増加や、減少に関する取引を拾い出して計算しなければなりません。
また、いま現金がいくらあるかを知りたくても、これを仕訳帳から知ることは大変手数がかかります。
このため、日々の取引にもとづく資産、負債、資本の変化は、元帳とよばれる帳簿に設けられた個々の勘定にすべて記入していかなければなりません。
取引によって生じた変化をそれぞれ勘定に記入することによって、売掛金や現金の残高が現在いくらあるかを簡単に知ることができるようになります。
このような資産、負債、資本の増減を記録するために元帳に設けられた勘定は、元帳勘定とよばれます。
元帳勘定の基本形式は第2章で述べた勘定と同じものですが、帳簿の形式としては、次のとおり、標準式と残高式の2つがあります。
標準式の元帳勘定には、借方も貸方も、それぞれ、日付、摘要、丁数、金額の4つの欄が設けられています。
これに対して、残高式の元帳勘定では、日付、摘要、丁数の欄は、貸借を区別しないで共通に使い、金額欄だけが借方と貸方に分かれています。
また残高式の元帳勘定には、残高を示すため、借/貸欄と差引残高欄が設けられています。
標準式元帳勘定この2つの勘定形式は基本的には同じですが、日々の残高が示される点で残高形式のものがすぐれています。
このため、一般にも残高形式のものがひろく用いられています。
したがって、ここでも残高形式の元帳勘定を使って説明していきたいと思います。
取引を仕訳帳に記入したあと、仕訳帳の記入事項は元帳勘定に移されます。
仕訳帳から元帳勘定へ記録を移す手続きは転記とよばれます。
転記は次の順序で行われます。
まず仕訳帳に示された取引の金額を元帳勘定に記入します。
この場合、仕訳帳で借方に記入されている金額は元帳勘定でも借方に記入し、仕訳帳で貸方に記入されている金額は元帳勘定でも貸方に記入します。
次に年月日を日付欄に記入します。
日付は転記ごとに必ず書く必要がありますが、月と年は、ページの最初と、月や年が変わるときだけ記入すれば十分です。
続いて元帳勘定に転記された仕訳の行われている仕訳帳のページを丁数欄に記入します。
最後に転記が終われば、仕訳帳に戻り、仕訳帳の丁数欄に転記した元帳勘定の番号(またはページ数)を記入します。
これが元帳への転記の順序です。
元帳勘定に転記した際に仕訳帳の丁数欄にその転記先の勘定の番号(またはページ数)を記入するのは、転記済みであることを示すためです。
仕訳帳の丁数欄にこうした記入があれば転記済みであることがわかりますから、転記もれや二重転記を防ぐことができるわけです。
またそこに示された勘定番号(またはページ数)から、その仕訳がどこに転記されたかを容易に知ることができます。
元帳勘定の丁数欄に仕訳帳のページを記入するのは、このページ数から元帳勘定に記入された金額が仕訳帳の何ページから転記されたものであるかを知ることができるからです。
これによって、何か問題がおきたときに、仕訳帳から元帳へ、あるいは元帳から仕訳帳へと記入事項が正しく記録されているかどうかを調べることが容易になります。
このように、丁数欄の記入は、仕訳帳と元帳との照合を簡単にすることに役立ちます。
さて、以上の順序で示した仕訳帳から元帳勘定への転記を行えば、転記後の仕訳帳と元帳勘定は先ほど示したようになります。
この例は仕訳帳の1ページと2ページの一部からの転記ですから、元帳勘定の丁数欄には、1月31日の現金勘定への貸方記入と営業費勘定への惜方記入についてだけ2と書かれているほかは、すべて1と記入されています。
また仕訳帳の丁数欄には、それぞれの元帳勘定につけてある番号を記入してあります。
元帳勘定に番号をつけることは、勘定を早く見いだすことに役立つばかりでなく、ある勘定が、資産、負債、資本金、収益、費用のいずれの勘定であるかを見分けるのに役立ちます。
このため、一般に勘定には番号をつけておきます。
次にその一例を示しておきましょう。
ここで示した元帳勘定の番号もこの方法によってつけてあります。
資産の諸勘定:1から19までの番号を順次つける。
負債の諸勘定:20から29までの番号を順次つける。
資本金勘定:30とする。
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